開催中の企画展
- 2024年7月18日(木)~11月13日(水)
齋 正機 展 里山、そして鉄道物語
-Satoyama, and Railway Story-
柔らかな情景と沁みわたるような詩情で、多くの人に癒しと生きる勇気をあたえている齋正機の展覧会です。今回で5回目となる本展では、当館の収蔵作品に東邦銀行の収蔵作品をあわせて、画家の代表作を数多く展示します。震災後、復興の祈りを込めて描かれた大作と、福島民報で連載中の『福島鉄道物語』に掲載の作品を中心に、人々の暮らしとともにある鉄道風景と日本の美しい里山を描いた作品を展示、芦ノ湖や箱根登山電車など箱根を描いた新作も発表します。
Masaki Sai 1966~福島県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業、同大学院修了。2003年昭和会賞(日動画廊)を日本画家として初めて受賞。機関士だった父親の思い出を胸に、鉄道のある田園風景や何気ない日常の光景を描く。全国の美術館、百貨店、画廊で個展を多数開催。「両口屋是清」美術顧問としてパッケージデザインを手がけるほか、東邦銀行など企業カレンダーに採用多数。2011年より福島民報で『福島鉄道物語』を連載中。2021年より『絵と言葉のチカラ展』シンボルアーティストとして審査員を務める。
四田淳三・湯口絵美子 父娘展-雪と薔薇-
荘厳で静謐な雪の塔を描きつづけた四田淳三と、西洋のエッセンスを感じさせる清新なバラの絵で知られる湯口絵美子の親子展です。日本画家である祖父と父の背中を見て育った湯口は、音楽家の道を断念した後、日本画の道に進みました。四田の院展出品の代表作と湯口の200号の新作を中心とした本展は、モノクロームの雪の風景と鮮やかで情熱的なバラの対比が織りなす美の競演です。
Junzo Yotsuda 1928~2010日本画家・四田観水の三男として東京に生まれる。東京美術学校日本画科卒業。奥村土牛に師事。厳冬の中での入念な写生をもとに、崇高な精神性を感じさせる雪塔風景を30年以上の長きにわたって制作、院展に発表した。興人会、世田谷美術展にも毎年出品。日本美術院特待。外務省作品買上げ6回。東京大学、東京医科歯科大学などが作品収蔵。82歳で逝去。
Emiko Yuguchi 1960~日本画家・四田淳三の長女として東京に生まれる。幼少よりバイオリニストを目指すが突発性難聴を発症し音楽の道を断念、美術の道へ方向転換。1984年女子美術大学日本画専攻卒業、同年、春の院展初入選、奥村土牛に師事。セントラル日本画大賞展、松伯美術館花鳥画展などに入選を重ね、全国の百貨店、ギャラリーなどで個展を中心に展開。資生堂など企業カレンダーに採用多数。2019年金乗山久枝院・蓮台寺障壁画奉納。現在無所属。
収蔵名作展 日本画の煌めき
当館コレクションの代表的な作品を紹介します。山本丘人、加藤栄三、東山魁夷、杉山寧、吉田善彦、堀文子、加山又造、平山郁夫、牧進、坪内滄明、平松礼二、平岩洋彦、前本利彦、牛尾武、森田りえ子、高崎昇平、芝康弘ほか。