開催中の企画展
- 2022年7月14日(木)~11月16日(水)
芝 康弘 やさしさと光につつまれて
光の表現に特徴がある芝康弘の当館での初めての展覧会です。子どもや馬を主なモティーフとした作品は、写実的でありながら夢の中にいるような、どこか懐かしく、観る人の心を温かくつつみこむ魅力を持っています。院展出品作と近作を中心とした展示です。
Yasuhiro Shiba 1970~大阪府生まれ。岡山県、徳島県で育つ。96年愛知県立芸術大学大学院日本画科終了。98年名古屋城本丸御殿障壁画復元模写事業参加(~06)。01年院展初入選。03年春の院展初入選(以後毎回入選)。院展入選(以後毎回入選)。13年春の院展奨励賞。「土から生まれるもの」「なつかしき」展(07、18年東京オペラシティアートギャラリー)など。日本美術院院友、愛知県立芸術大学非常勤講師、愛知学院大学非常勤講師。
平山郁夫 素描とみる本画
中東、南アジア、中央アジア、中国などシルクロードを主な舞台にして描かれた作品を、本画と繋がりのある素描とともに展示します。壮大な歴史ロマンを感じる作品群は、現在内戦などの政情により取材の難しい地域も多く、貴重な旅の記録です。
Ikuo Hirayama 1930~2009広島県豊田郡瀬戸田町(現・尾道市)に生まれる。東京美術学校卒業後、前田青邨に師事。院展を中心に仏教伝来の道であるシルクロードをテーマとした作品を数多く発表。関連遺跡を150回以上にわたって取材し、文化財の保護活動や平和運動にも尽力した。東京藝術大学学長、日本美術院理事長など。1998年文化勲章受章。
山本丘人の〈雪・月・花〉の世界
山本丘人の浪漫的な作風への移行期の代表作である〈鳥と風月〉や〈濤と華〉などの幻想的な花鳥画とともに、後期の作品を中心に丘人独自の温かみのある里山を描いた風景画を展示します。代表作〈幻雪〉の下図や最晩年の作品も展示し、丘人の辿り着いた〝真実の心象風景"を探ります。
Kyūjin Yamamoto 1900~1986東京都生まれ。東京美術学校卒業後、松岡映丘の画塾に入門し帝展、文展に出品。戦後、創造美術(現・創画会)の旗揚げに加わり同会を牽引した。初期の作品は清明でモダンだが、戦後は一転、剛健で近代的な造形性を前面に出した作風を展開し、晩年は甘美な詩情溢れる心象世界を築いた。1977年文化勲章受章。
日本画の煌めき 実力作家秀作選
平岩洋彦、黒光茂明、吉田多最(号 舟汪)、前本利彦の四人の作家を紹介します。東洋画の深い精神性や日本画の伝統を継承しつつも新しい表現を模索し、現代の感覚に沿った独自の作品世界を築いてきた画家たちの作品を展示します。